力餅食堂
ちょっと前に用事で四天王寺辺りに行った時、「青空古本市」開催中で、百円で買った。ちなみに定価は
250円やった。
奥付を見ると、1968年発行とある。
庄司薫の『赤頭巾ちゃん気をつけて』が翌69年に出てるから、まぁそんな時代ということ。
なにより、著者の顔写真と自宅住所が奥付に掲載されてるのに、時代を感じる。
『大阪の味』。内容はグルメガイドのようやつ。
豚カツの「ぼんち」など、もう無くなってる店も多い。
逆に、お好みとたこ焼きは「玉出ぼてぢゅう」と「鮹乃壺」だけ。
まあ、あの頃のお好み&たこ焼きの位置はそんなとこやろから、当然やけど。
店もキタよりミナミの方が圧倒的に多い。これも当然やなぁ。
<酒の店>紹介で、天六の上川屋(うえかわ)があった。
ここは、今でも行くことがある。
豆腐が美味い。タレを別にせず、たっぷりのツユの中で煮こむ湯豆腐が美味い。
えらい立派な店構えで、値段も表からはわからんけど、私が行けるくらいだから、そないに高くはない。
『カラーブックス』では、豆腐の値段が40円と書いてある。
たしか、今は400円くらいやったから、30年で10倍上がったことになる。
私はこの30年で上がったのは血圧くらいなもん。
そうそう、力餅食堂も載ってた。
私の住んでる所にも力餅食堂はある。
少し気になって調べてたら、こんなんがあった→力餅食堂の謎。
爺さんが働いてた店も載ってた。
小さい頃、その店でよくタダ飯食った。もちろん、家族全員で。
ようするに、食うに困ってたので店も目をつぶってくれてたということ。
家で食うものと、店で食うものとの差が激しすぎて、わけがわからんかった。
明日は、爺さんの四十九日。
とりあえず、そんだけ。