紅ショーガ
5軒。
最近、この辺りの古本屋が元気だということらしい。
たしかに、店数も増えている。
欲しい本がなかったとか、そんなわけでもなく、何となく買わずに帰った。
私は新刊書は目的買いやけど、古本は何も考えんと店に入って、全部の棚を見るのが好きだ。
「ハッカー」についての本が「サッカー」の本の隣にあったりすると何やうれしなる。
横尾忠則がカバーデザインしたやつ。
全巻揃えると、背表紙が大菩薩峠になっている。
そんなことで、この本はカバーの有無、汚れ具合で値打ちが変わると思う。
これ、昔持ってた。
売り飛ばす時、「これ、あきませんなぁ。惜しいけど、煙草のヤニが…」と言われた覚えがある。
どこの店も料理本がけっこう充実している。この辺りは、飲食店も多いので需要があるのやろ思う。
そういうのはエエことや思う。
スーパーでも、同じ店が私の所にもあるけど、天六の店の食材は充実してる。
チェーンで、食材は本部から一括で配送されるような店が多くなると、そういうのはなくなっていく。
天満駅前の立ち呑み、銀座屋で一杯だけ飲んだ。銀座ね、銀座。
店の前で「ワシ、酔っぱらってんねんで。これから、家帰って洗濯すんねん。ワシ洗濯好きやしなぁ」と
携帯で喚いてるオッサンと目があったらニコッと笑いよった。
ホンマに一杯だけで店を出て、天五古書 Simple Twist of Fateに行くつもりやったけど、今日は休み。
商店街をブラブラしてたら吉野家に出くわして、発作的に牛丼が食いたくなって入った。
私は牛丼を食う時、肉とご飯のバランスをとりながら食うことが出来ない。
肉だけが先になくなって、圧倒的に残ったご飯を紅ショウガで悲しくげに食うオッサンだ。
そんだけ。