さかな偏にブルーなやつ

 
長嶋風にいうと「いわゆる一つのサカナへんにブルーですね」となる。

つまりは、鯖です、鯖!ええですなぁ。

 ♪私は貴方の愛の奴隷 生命も真心もあげたいの 
  貴方がいないと生きる力が 失われて行く砂時計♪

古より歌われている通り、鯖の女王とはバッテラです。

はい。


そんな鯖ですが、鯖寿司とバッテラはどないやねん?

そんな疑問を持たれる方もおられます。


大阪寿司=押寿司であります。

ここから、箱寿司、すずめ寿司、松前寿司と言った傑作が生まれております。

その中で、松前寿司です。これは鯖の押寿司に昆布を巻いたものです。

昆布やから松前寿司です。


松前寿司=鯖の押寿司+昆布です。

ほぼバッテラです。

で、この松前寿司は、大阪は戎橋の丸万によって考案され、明治45年に商標登録されてます。

もう登録期限は過ぎてますから、どこが使ってもかまへんのですが、当時はそうはイカのキン●タマやっ

たと思います。

ところで、語源由来辞典でバッテラをみると「明治26年頃、大阪順慶町の鮨屋がコノシロの片身を鮨に乗

せた形が、小舟に似ていたためバッテラと名付けられた。これが鯖寿司に応用され」とあります。

そんなわけで、丸万の松前寿司の評判を聞いた鮨屋が同じようなものを作る際に、松前寿司というわけに

も行かないので、別途に成長してきたバッテラを採用し、鯖のバッテラとしたのではないやろか?と思う

たりしてます。


現実的にはこういう区分が正解とは思うけど。

つまり、鯖寿司=押寿司で鯖が分厚く高い:バッテラ=押寿司だけど鯖が薄く安い。

そんなんで、私のバッテラは、安くて、薄いセロファンのような昆布と、私が付いてないとバッテラじゃ

ないですからと申し訳程度ににへばりついているしめ鯖の押寿司。そんなやつのことであります。


鮓・鮨・寿司で、寿司は縁起もんの字。

大阪は昔は鮓と書いてるところも多かったけど、今は魚が旨いと東京風なんが普通。

ほんで、正直に鮨(握りね)と丼物は東京の方が旨い気がする。


はい。


画像上から、箱ずし・すずめずし・松前ずし・・・保育社カラーブックス「大阪の味」1968より

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