な ま え

 
そんなに最近のことでもないけど。


駅前にスタンド程度の串カツ屋が出来た。


それまで近在でいちばん早く開けるのは、駅向こうの酒屋の立ち呑みで午後2時からやった。


しかし、駅のこっち側に出来た串カツ屋は午前11時開店。


ありがたいような、めいわくなような、うれしいような、かなしいような・・・。


今日は昼過ぎの買い物の途中、あんまり暑いのでその店に入った。


そんなしょっちゅういってるわけではない。


店の近くにパチンコが二軒あっての午前11時開店にしては雰囲気がゆるい。


みんな金抜きされたようなのばっかりやった。


この店に限らず、飲み屋で荒れてるのはおる。


けど、殺気のようなものを感じる客を見ることはほとんどなくなった。


つまらん。


けっきょく、だらだらと2時間くらいいた。


それでも、うまかろうが、まずかろうが、酒は呑んだら酔う。

 
 「なまえは!」

 「あの、わたしのなまえでしょうか」

 「おまえでもなまえくらいあるだろう」

 「はあ、親がつけてくれたのがあるとです。でも、わたしはなんだろうかと思っとるうちに、判

  らんごとなってくるとです」

                                -高木護『忍術考』

この頃は、いろんな本をテキトーに読んだりしてる。



そんだけ。