な べ

 
明け方、ビョーキ男の部屋からドンドンと音がする。

久し振りにビョーキかと思うたら違うとった。

あ、あれ・・・奴が指さした先にいたのはゴキブリ。

それも、鏡に映るその黒光りする姿をみて、自分でウットリしてるようなヤツ。

オッサン二人の計116歳のタッグで勝負したが逃げられた。

いまもどこかにおるんやろ思う。


騒動が治まったのが6時半頃。

そんな朝もたまにはあってもええやろ。


岩本素白の『素白先生の散歩』を読んだ。


 狂 多 く し て 出 遊 を 愛 す


そんなんが明人(みんじん)の詩にあるらしい。

はじめてきいた。

みんみんの餃子なら知っとるけど。


岩本素白は、「私は詩は作らないが、出歩くのが好きな点だけはこの詩人に負けない」とし、この「狂多

くして」を、私の勝手な役にすれば「気紛れで」となると書いている。


 然し世の中の賢い人、利口な人は常に計画し、計算し、万事手ぬかりなくやって成功しているよう

 であるが、大局からみると必ずしもそうでもない。

                           -岩本素白『素白先生の散歩』より


岩本素白という人に?となった一文を、今日ようやく見つけた。


ほんまにブラブラ歩きの達人みたいな人や思うた。



ところで、暑いから今晩はキムチ鍋。

オッサン二人、パンいちになってフゥ~フゥ~ハァ~ハァ~しながら、合間にグビグビを入れながら、さ

らに合間に虎を応援しながら食うのだ。

誰に気を使うこともない。

虎も今日は勝つやろ。


しかし、ゴキブリの前フリで落ちが食いもんはちょっと間違えたなぁ。

まあ、思うままにやからゴメンです。


はい。