五十と百

 
アホ友達のF元君のお言葉で最高傑作なのが五十歩百歩。

話の流れで、私が「そんなん、五十歩百歩やんけ!」といった時に発せられた。


ドアホ!五十歩より百歩の方が迷いがないんじゃい!


いまだに耳に残ってる。



辻潤がコロッとまいった、お角婆さんの話を書こうと思うてるけどまとまらん。

ここで、辻潤は「知らぬが仏」という言葉を使っている。

こんな具合。

 
 幸福などというものはどこにも存在してはいないという風に考えることも、幸福になる秘訣の一つ

 であることを悟り得たのである。こんな言葉は単なる平凡なバラドックスに過ぎないが、それより

 もっと旧くして新しい永久の真理は「知らぬが仏」ということである。

                          -辻潤『きゃぷりす・ぷらんたん』より


辻潤は、百歩逃げるをよしとするけど、それなら「知らぬが仏」は変かもなぁ思う。

百歩逃げられへんのやったら、自分が「知ってしまった」ことを云々してもしゃあない気もする。

私は、辻が「知らぬが仏」だとする、「知ってしまった」ことには何の興味もない。

私は気ぃ良う生きたいだけで、その為に自分の立ち位置をどこに置いたらええのかを考えるだけのもん。

そんなんが、無理やゆうならしゃぁないけど。

とにかく、まとまらん。


ある時から、私は自分が壊れる思うたら、ためらわずに逃げることにした。

後ろ髪も引かれんようにした・・・抜けただけやんけ!と突っ込まないでネ。


そうそう、F元君は迷いがないから百歩逃げます。


けど、直線で走るから標的になってしまいます。


私はジグザグに逃げますので逃げ切れます。


F元君は、お前はヒキョーや!言います。


私は、お前がドンくさいんじゃい!と思いながらも、それをF元君によう言わんまま30年以上経ちます。


へぇ~へ。



ほな。