ハ抜け

 ハ抜け

 助詞のハ(ワ)は省略される場合が多い。(ガ・ノ・ヲ・ニ・トも同じ)

 <例> そんなもん見んでもええ(そんなものは見なくてもよい)

    字ィ上手やけど、絵ェ下手やなァ(字は上手だが、は下手だね)

    夏長うて冬短いもん、なァに(夏は長くて冬は短いものは何)
                                       
                                                    ー『大阪ことば事典』牧村史陽編
『大阪ことば事典』牧村史陽編を買うた。


歩いて五分の区立図書館に通い詰めているうちに、棚で5本ほどある<大阪コーナー>を全部やっつけた

ろ思うたのが約1年ほど前。

こういうのアホの一念言います。

他の本を読みもって、ジャンルもへたむくれもなしで、適当にやってます。


そんな中、90年以降に出た大阪関係本には、どっかで『大阪ことば事典』が引用される事が多いのです。

これ、図書館にも置いてますけど、事辞典やから貸し出しは出来まへん。

新版で約五千円。

五千円ゆうたら、近所のたこ焼き屋が10個で320円やから百五十個は買えます。

それに、たこ焼き150個食おう思うたら、ビィルが10本以上いる。

で、講談社学術文庫から旧版が2000円で出てるんで、そっちを昨日買うたようなわけです。


何かの調べものに使うのでなく、<あ>の項から読み物としてチビチビ読も思うてます。

ちなみに<あ>の項はこんな具合に始まってます。
 アァ【嗚呼】(感)

 ものに感じて発する声。

 アァシンド(ああ疲れた)、アァウレシ(まぁ嬉しい)、アァコワ(まぁ恐ろしい)などのように
 
 主として名詞化した形容詞の上に冠するが、その響きは非常に緩慢でねっとりしている。

辞書を読み物的に読むのは『新明解国語辞典』以来やなぁ。


ほな。