さざえの壺焼き

 
PCの電源ボタンが内部にめり込んでしまったのが半年くらい前。


カバーを外して直せばええのやけど、何となく串カツの串で中をほじくってたら、出てきた。


それからはずっと、電源ボタンがめり込むたびに串カツの串でほじくり出している。


何度かやってるうちに、これサザエの壺焼きの身を出すのに似てるなぁと思うた。


そう思うようになってからは、電源ボタンがめり込む度に、サザエの壺焼きが食いたくなるのだ。


サザエの壺焼きが食いたくなるPCを持ってるのは自分くらいだろうと思うと悪い気はせん。


昨日はなかなか身(ボタン)が出てくれなかった。


けど、カバーを外して普通に直す気にはならん。


アホの一念で、この串で電源ボタンを引っ張り出す方式に拘って半日を潰した。


2009年の6月14日の日曜日。


世間の動きはどうであれ、オッサンは串を持ってPCの電源ボタンと格闘していたわけだ。


そんな具合に過ぎる一日もある。


とにかく、ますますサザエの壺焼きが食いたくなった。



そんだけ。