きつつき

 
一昨日から蝉の鳴声が聞こえてきた。

今日は町内の草むしりの日であったが、蝉の穴がずいぶんとあった。


日曜日なのに忘れていてビィルがなかった。

慌てて酒屋に電話した。


「おい、休みなのに悪いけどビィル1ケース持ってきてくれや」

「休みやし、明日にしてくれ」

「それやったら、ワシ風呂入られへんやん」

「わかった」

ビィルがないと風呂=風呂上がりのビィルが通じる酒屋でよかった思うた。


図書館から「ちくま日本文学全集」の「石川啄木」と「宮本常一」を借りて読んでいる。

啄木の「ココアの一匙」を読む。


   東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる


「東海の小島」がこの国のことを指しているのだろうと思うた。


    浪漫主義は弱き心の所産である。
 
    いかなる人にも、いかなる時代にも弱き心はある。
 
    従って浪漫主義はいつの時代にも跡を絶つ事はないであろう。
 
    最も強き心を持った人には最も弱き心がある。

    最も強き心を持った時代には最も弱き心がある。
 
           -石川啄木時代閉塞の現状 食うべき詩』より


ほな。