話しかけたいということ

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机の上に、少し前に拾ってきた石。


ときどき話しかけたりしている。


聞いて欲しいのでなくて、話しかけたいということ。


石に聞く耳があるかどうかは知らんけど、石は逃げへん。


西成警察署近くの立ち呑み「なんばや」で、横に立ってたオッサンのワケワカラン話を逃げずに聞いてた


男は、この石のようやった。


話したいことがあるわけでも、聞いてもらいたい話があるわけでもないけど、話しかけたい時はある。


そんな時に、逃げたという覚えがある。


あの男も、この石も誠実の塊のように思える。



そんだけ。