カユい

 
歩いて5分(ほんまはもうちょっとあるけど)の図書館に行く。

とにかく歩いて10分の範囲に図書館、スーパー、コンビニ、タコ焼き屋、郵便局とあるので便利はいい。

もうちょっと歩くと銀行もあるけど、ここはあんまし用事がない。


借りたい本を一冊借りて、いろんな書名があるなぁと思いながら書架を一巡する。

書名で買った本というと、いつまでも頭の残っているのが一冊ある。


『頭の中がカユいんだ』中島らも


ずいぶんと前のことやけど、『頭の中がカユいんだ』という書名を見た時、ドン!と響いたというか、わ

かるなぁやったので、すぐに買って読んで、それから中島らもさんが好きになった。

私もずいぶんと、頭の中がカユい状態が続いてたし、今でも時々カユくなる。

頭の中がカユイからと、頭を掻きむしりすぎて毛がなくなったんかもなぁ。


今日借りたのは、川端康成の『掌の小説』。

NONAJUNさんが、こに収録されている『日向』の事を書いてはったので、読んでみたろ思うてのこと。


ほな。


 結局、人間はどっかにポッカリとばかでかい穴があいているのだ。何かで埋めなくてはいけない。

 埋められれば何でもいい。

                    -中島らも『頭の中がカユいんだ』より