二月を逃げ切り

 
あと一日。


何とか二月を逃げ切れそうです。


とりあえず、よかったなぁ。


考えたら一月の末くらいから具合が悪うなったんで、一ヶ月丸ごとヤヤコシかったことになる。


ほんでも、ここまでの五十八年間ずっとヤヤコシかったから、一ヶ月くらい鼻クソみたいなもん。


なんにせよ、二月は逃げて、三月は去って、四月早々馬鹿が来るわけで、相も変わらずです。


そやけど、この何もない毎日をいずれ「あん時がいちばんよかった」と言いそうな気もしとります。


何でや知らんけども。


そうそう、こないだ近所のオッサンとこにドロボーが入りましてん。


全然荒らされた形跡ものうて、しばらく気がつかんかったらしい。


ごっついなぁ、やっぱりプロの仕事や!とオッサン妙に感心して嫁ハンに怒られとった。




ほな。




『木々は春/友川カズキ