去るものは追わず

 
三月になった。


歩いてる人間の60%は間違いなく年金受給者である地元の商店街。


季節柄か♪あぁ~ひな祭っり~♪を流しておる。


あの歌、妙に気だるいから購買意欲は湧かんぞ。


そやけど、商店街を歩く60%の爺&婆と妙に合うたりする。



二月は逃げ切った。


世間では三月は去るというらしい。


ほんなら、去るもんは追わんとこ。


そういうことにした。



     去るものは日々に消え、行く者またかくの如し。


     かくていつまで生きたとて死ぬだけの話なり。


     なんすれぞそれ恐れざることあらん。


     あなかしこ、にいおろか。
                       -辻潤『絶望の書』



ほな。