何が私をかうさせたか

昭和元年(1926年)の今日、7月23日。


金子文子が亡くなってます。


   月は照る月は照らせど人の子は果なき闇路を辿りつゝあり

   人がまた等しき人の足になる日本の名物人力車かな

   独り居る春の日永し監獄に繰り返し読むスチルネルかな

   谷あひの早瀬流るゝ水の如く砕けて砕く叛逆者かな

   我が心嬉しかりけり公判で死の宣告を受けし其の時

                               -金子文子




「日本国家が大家族である。一つ一つの家族への愛が、そのままひろがっていって、日本人みんなにとっ

て共通の愛が、家族をつらねてつくられた国家にむけられる。そういう家族国家観を、明治からはじまっ

て大正、昭和の日本人は教えられてきた。この家族国家観を、ひろく国民は受け入れたけれども、なかに

は自分の実感から考えて、どうしても納得できないと思った人もいた」

「彼女は、明治、大正、昭和の三代の国家理想に背をむけて生きた。その生き方は、なにかの本で読んで

えらんだものではなく、だれかに教えられたものでもない。彼女が、生まれて育つうちに、自分で身につ

けたものである」

「彼女が彼女らしく生きてゆくあとから、彼女が歩いた道として、その思想が、われわれに残された。」
              
                  (鶴見俊輔金子ふみ子―無籍者として生きる―」)



金子文子http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%AD%90%E6%96%87%E5%AD%90


金子文子の生き方→×http://www.ocv.ne.jp/~kameda/index3.html
 ↓
ご指摘いただきました。URLが変更になっております。
 ↓
http://members2.jcom.home.ne.jp/anarchism/index3.html

●コメントでの私の返答にも間違いがありました。[不逞]さんのコメントを参考下さい。
 どもです。