○と△・・・続・属したがる男
こないだ書いた【 属したがる男 】のおまけ的に書いてみました。
生まれてこっち、いろんな組織に属してきたし見てもきた。
学校、会社、労組から政治組織、文芸サークルみたいなやつ、町内の自治会…家もそうか?
勝ち組、負け組みは知らんけど、××組なんてのは見たことある。
小~さい会社もやってたけど、こいつは大~きい負債で潰してしもうた。
そうそう、しばらく露天商やってた事があるので神農商業協同組合の会員証も持ってる。
祭りの露天とか大道芸とかチンドンとか、いつもの路上を一気に違うものに変える、そんなのが好きなの
で、いつかまた露天商をやりたいなあ思うてます。
大道芸と言えば、kemukemu23611さんの【大道芸 観覧レポート モノクロ・フィルムでつづる】をいつも
見させてもうてます。楽しいです。
こんなええ写真が一杯です。
こういう空間を捨ててしもうたら、人間はロクなことにならんように思うたりします。
話を戻します。やたら前ふりが長いもんになりました。
組織論というのが最近どんな具合になってるかはさっぱりわかりません。
むかし、ルカーチの『組織論』だとか、そんなんを知恵熱出しながら読んだけどすっかり忘れた。
だから、経験上のことでしかないけども○と△。組織の話です。
○→組織の同心円的拡大。
と
△→組織のピラミッドをより高く大きくする。
組織自体の目的はけっきょくここに落ち着くように思います。
この指とまれで、どんな善意にあふれた集団(逆も同じ)を組織しようと、組織が成立した時点で、ここ
に目的が変わります。まあ、自分が正しいとする以上当然ですけど。
どんな組織も結果的に中央集権。
これは当たり前で、そうでないと維持できんし潰されてしまう。
今のところ、それ以外の組織のあり方を見たことはない。人、金、物、情報が集約される形はやはり中央
集権的になる。経営でもなんでもやったらわかる。
で、属したがるぶら下がり人間。
こういう性質の人は根が真面目やから、属したとたんに円の中心、ピラミッドの頂点の方に行きたがる。
ここで、ジャガーチェンジする。別人28号になる。
恍惚として、自分でなくて組織の言葉で話し始める。
転職なら知ってるけど、それが生まれた事の意味=天職だなんて言い始める。
脳ミソはずいぶんお気軽になる。なにしろ、もはや自分に疑いを持つ必要がないのやから。
反論、無視すると大変です。憐れな人って感じで憐憫か蔑みか知らんけど、そんな目でジッ~と見詰めて
くれます。
こうなると、お手上げです。ヽ(^o^)丿。
こういう人を私は【憲兵体質】と名づけております。
ところで、こういう人たちには「転向」なんて言葉は存在しません。
考えを衣装として纏っているだけですから、自分の肉体にはかすり傷すらないのです。
いつの時代も、どこの世界でもあるような話です。
イエスが、政治的状態の変化になんらかの救済をも期待せず、政治的闘争から遠ざかりながら彼
自身の道を辿ろうと欲し、政府やその反対者の眼に崇高に見えた一切のもの以上に自己を高め、
かつ彼らが甘んじて束縛されていたすべてのものから自己を解放した。
それゆえにそれだけに一層反逆者であった。
・・・シュティルナーは反逆者としてのキリストについてこんなふうに書いております。