山本夏彦・名言集

『何用あって月世界へ』は、山本夏彦の名言集だ。

文春文庫から出ている。山本夏彦の作品から、これといったところを抜き出してまとめたもの。

文庫版で240頁程度でもあり、気が向いたらパラパラとめくっている。


例えば、こんなのだ。


●善良というものは、危険なものだ。殺せといえば、殺すものだ。

●人は言論の是非より、それを言う人数の多寡に左右される。

●人生は短く本は多い。

●千万人といえどもわれ往かんという言葉がある。自分で考えて正しければ、相手がたとえ千万人でも、
 自分が一人でも屈しないと訳されて、今も時々用いられるが、千万人も往くなら俺も往こうと訳すのが
 本当である。

●大ぜいが異口同音にいうことなら信じなくてもいいことだ。

●歳月は勝手にきて勝手に去る

●事典中に「木口小平」を掲げても軍国主義にはならない。削除しても軍国主義を追放したことにはならない。

           
そんなわけで・・・山本冬彦迷言集


▲PKO法案を巡って世間が熱かった頃、「パチョレック、亀山、オマリー」でPKO打線と命名した阪
 神ファンは平和な人たちだ。

▲「資格の名門」とする専門学校があった。いい加減「人格の名門」なんて専門学校が出てきそうな時代
 だ。ちなみに、仕事をしろと怒られたことはあるが、資格を取れと怒られたことはない。

▲「人の噂も七十五日」と言うけど、この頃のTVを見てると「人の噂も三日坊主」みたいだ。

▲英会話は日常会話程度ならって言う人がいるけど、非日常的な場に遭遇した時、話せんと何の意味もな
 いと思うんやけどな。

▲時代に逆らってなんていうけど、今や時代に流されるほうが難しいのだ。


冬彦迷言集は、忙しいときに出現するような予感がします。

そんなんです。