GRANT GREEN

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グランド・グリーンはジャズギタリスト。

ちょっと不思議なミュージシャンかも知れない。

同業者(ジャズ・ミュージシャン)に訊く好きなギタリスト?というふうな企画で必ず名前が出てくる。

それもベスト3では出てこないが、ベスト5とか10という中には必ず入ってくる。

そんな人なのだ。

ドラム、ベース、ピアノとサックスという編成があったとして、そのサックスのパートをギターでやって

いる。そんな演奏をする。だから、うねっている。

<うねる>は難しい。

河内屋菊水丸が、河内音頭を新聞読み(しんもんよみ)として、時事的なネタを唄うけど<うねり>がな

いから、平べったいものにしかならないようなもんだ。

扱うネタは古臭くても、京山幸枝若の『河内十人切り』には<うねり>があるから、間違いなくこっちに

届く。

宣伝です。河内音頭については、過去記事の「エンヤコラセェ~ ドッコイセ? 」をご覧下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/tei_zin/13648808.html・・・m(_ _)m

グランド・グリーンに戻ります。

そんなことで、この<うねり>が、同業者のアンケートで「好きなミュージシャン」の中に入ってくる理

由の様な気がするわけです。

いちばん好きなのが、画像の『フィーリン・ザ・スピリット 』。

駆け出しの頃のハンコックなんかも参加してたりする。


このアルバムにも入っている「時には母のない子のように」。

といっても、寺山修司ではない、カルメン・マキでもない。ゴスペルの曲の方だ。

この曲と「サマータイム」は似ている。

当たり前で、作曲したジョージ・ガーシュウィンは「時には母のない子のように」に、今ふうに言うとイ

ンスパイアされて作った曲であります。

マヘリア・ジャクソンがこの二曲をメドレーで歌っているのですが、歌詞がなければどこで曲が変わった

かわからないくらいに似ております。

ついでに、原曲名は「Summertime」の一語です。「Summer time」と二語にしているのをよく見ますが間

違いです。


「Summertime」。

ジョージ・ガーシュウィンが1935年に書いたフォーク・オペラ「ポーギーとベス」の中の曲です。

  お前のお父さんは金持ちだし、お前のお母さんは美人だよ

  だから赤ちゃん、泣くんじゃないよ

黒人の漁師の夫ジェイクと黒人の妻クララの子供に歌われる子守唄です。


いつの時代も貧乏人の子守唄は悲しいです。


グランド・グリーンからずいぶんと外れてしまいました。



そんなんです。