Billie Holiday

イメージ 1


おかしな言い方をする。

英語の歌詞の意味が理解できなくてよかったと思う時がある。

その歌声を聴いたとき、言葉を追っかけられないだけ、声を楽器の一つとして受け止められるからだ。

ビリー・ホリディ。

別にどうってことのない一日の終わりに、酒でも飲みながらこの人を聴く。

ん?まぁ、この辺りで死んでもええかも知らんなぁと思ったりする。

そんなに悲しいわけでも、死ぬほどうれしいわけでもない。

命の底が抜けた所からまだ先。そんな所から聴こえて来るような声に反応しているのだと思います。

命の底が抜けたまだ先という、その<向こう側>への懐かしさかも知れない。

当たり前だけど、歴史というものが人間の過去であるなら、歴史は死者であふれている。

そんな死んでいった人への記憶、「いうにいわれない世界」を何とか言い表そうとするような歌かもしれ

ないと思うたりする。


ビリー・ホリディ=『奇妙な果実』となりますが、私は『イエスタデイズ 』が好きだったりします。



◎奇妙な果実=Strange fruit の歌詞の一部です。
 
  Southern trees bear strange fruit,
  Blood on the leaves and blood at the root,
  Black bodies swinging in the southern breeze,
  Strange fruit hanging from the poplar trees.

・・・Wikipediaに奇妙な果実の写真がありました。

そんなところです。