上原專祿
二三日前から、気になっていた人をようやく思い出した。
上原專祿。
ずいぶんと昔に読んだ覚えがある、すっかり忘れてるけど。
昔から、エエ加減な読み方をしてるから、なんのキッカケで読んだのかも忘れた。
<死者と共に生きる>
そんな言葉だけは、ずっと残ってた。
それがきっかけではあるけど、自分の肉親が死んだからというだけでもない。
ネットで調べたら、少しあった。
死者は生者ではない。生者によって回向(えこう)される度に思いおこされはするが、やがて忘 れ去られていく。 そしてこの社会は生者たちの独占物であるかのように動いていく。
上原專祿は、「死者によって己れが裁かれる」といい、「死者と共に生きる」ともいう。彼は何 を問うているのだろうか。われわれに本質的に欠けている歴史認識をいましめているのだろうか。
過去は単なる時間的経過の区切りのことではなく、過去は現在であり、現在は未来に結ばれてい る。われわれは、過去を背負って生きていくものに他ならない。
そんな具合な事が書いてあった。
読んだ頃は、若すぎたのか?
今が読む時なのかも知れない。
<死者と共に生きる>
そんな所に立ってみたいから、もっと自分に降りて行きたい。
そんだけ。