ネットで読む「辻潤」

 
辻潤の著書で、いま流通しているのは2点だけかと思われます。

一つは講談社文芸文庫の『絶望の書 ですぺら 辻潤エッセイ選』。

そして、五月書房の『辻潤―孤独な旅人』がそれです。

それ以外となると、古書店オリオン社か五月書房の全集を見つけるか、図書館で借りるかということに

なるかと思います。

ただ、ネットで読めるものもありますので、紹介しておきます。


アナキズム図書室】
▼のつどる・ぬうどる→http://www.ne.jp/asahi/anarchy/anarchy/data/tsuji01.html
▼にひる・にる・あどみらり(その1)→http://www.ne.jp/asahi/anarchy/anarchy/data/tsuji02.html
▼にひる・にる・あどみらり(その2)→http://www.ne.jp/asahi/anarchy/anarchy/data/tsuji03.html

『ふもれすく』と『自分だけの世界』は読んでもらえるとうれしいです。

【関連サイト】
辻潤のひびき→http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/2243/TJ_Hibiki/Index.html
辻潤研究→http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Orion/4605/tsujijun/jun_study.htm
▼希覯本の世界/辻潤http://kikoubon.com/tsuji.html
▼希覯本の世界/文學アルバム/辻潤http://kikoubon.com/album.html
▼歌碑と墓→http://fode.hp.infoseek.co.jp/TsujiJun/Photos/Photos.html
 
 歌碑には、私の好きな ・・・ 海岸山観音寺の朝ぼらけ空々くろろんと啼くは誰が子ぞ・・・
 が刻まれております。


評伝も何冊か出ておりますが、出来れば直に辻潤に触れて欲しいと思います。

辻潤の著作で本としてまとめられたものから主なもの。 

▼『天才論』翻訳/ロンブローゾ。
▼『阿片溺愛者の告白』翻訳/デ・クインシィ
▼『鬱影(狂楽人日記)』翻訳/スタンレ・マコウア
▼『ド・プロフォンディス』翻訳/オスカー・ワイルド
▼『自我経(唯一者とその所有)』翻訳/マックス・シュティルナー
▼『浮浪漫語』エッセイ
▼『ダダイスト新吉の詩』編集/高橋新吉詩集
▼『デスペラ』エッセイ
▼『一青年の告白』翻訳/ジョウージ・ムウア
▼『どうすればいいのか』エッセイ
▼『絶望の書』エッセイ
▼『廃人の独り言』エッセイ
▼『ぼうふら以前』エッセイ…ボウフラは漢字ですが字が出せません。
▼『水島流吉の覚え書』エッセイ

ちなみに、辻潤をモデルとした作品もあります。
▼『鮫人』谷崎潤一郎
▼『相寄る魂』生田春月
▼『仮想者の恋』宮嶋資夫
▼『或る女野上弥生子
▼『死灰の中より』大杉栄
▼『美は乱調にあり』瀬戸内寂聴
▼『諧謔は偽りなり』瀬戸内寂聴

また、萩原朔太郎に『辻潤と低人教』があります。これは、ネットで読むことが出来ます。
 →http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/2243/TJ_Hibiki/TsujiJunToTeijinKyo.html


そうそう、それとWikipediaの「辻潤」ですが、ここで晩年の辻潤が「仏教に救いを求めていることがう

かがわれる」とたわけたことを書いております。

ありえん話です。

けっきょく戦火で燃えてしまったけど、辻潤が『唯一者とその所有』以降、久し振りに出会って浮浪しな

がらも訳したのが、カノヴィッチの『美への追求』であるからして。

最後に辻潤の年譜ですが、「虚無思想研究会」の『ダダイスト辻潤 書画集』にあったものを書き写した

ものがあります。



はい。