潤とまこと

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昭和3年(1928)、潤が45歳、まこと15歳。

辻潤は、読売新聞第一回巴里特置員として神戸港から「榛名丸」にて渡仏。

特派員でなく、特置員。

まことは、静岡工業学校を中退し同行。

渡仏同行は画家志望だったまことの希望。パリでまことは山本夏彦を知る。

旅は、上海、香港、シンガポールと寄港し、シンガポールでは、Mという未知の人物が「おそろしく歓

迎」してくれたとある。

四十日あまりの航海でマルセーユに到着。

船旅中、そしてパリ滞在中に親子共々夢中になって読んでのが『大菩薩峠』。


絵はモランさんが描いてくれました。

シンガポールでの写真を元に描いてくれました。

おおきにです。


ほな・・・「じゅんとねね」復活しとるなぁ。




            夕べ明日の鐘の音

            寂滅為楽と聞こえども

            聞いて驚く人もなし
    
            花は散っても春に咲く
   
            鳥は古巣に帰れども
   
            行きて帰れぬ死出の旅 

                  -『大菩薩峠』(間の山のお君が歌う)