混ぜ混ぜ

 
近所のお好み焼き屋でミックス380円を二枚買う。

ここの店は約1名のオネイサンが焼いてる時だけは美味い。

フワフワしてるけど、しっかり詰まってる感じもあって、まるで焼いてるオネイサンみたいやなぁとアホ

な顔して出来るの待ってたりする。

オネイサンの方はオッサンまた来よったという顔してるけど。


ミックスは豚&イカ両方入ってどうや!というもん。

そんなんをビィル飲みもってビョーキ男と食うてて思うた。

広島焼きは生地と野菜は分け分けして焼く。

大阪のお好み焼きは生地と野菜を最初から混ぜ混ぜして焼く。


混ぜ混ぜは大阪の食いモンの大きな特徴かも知らんと思うたのだ。

そういえば、お好み焼きだけやない。

寿司もチラシでなくバラ寿司やし。バラ寿司は具とすし飯を混ぜ混ぜしたもん。

鰻も「まむし」というて、鰻はご飯に混ぜてある。まむしは「まぶし」からきてるらしい。

・・・こういう大阪風の食い方はだんだんと廃れてきてるけど。

ジュースも大阪はミックスジュース。

かやくご飯は、そのまんまで別名を混ぜご飯。


そうそう、織田作之助が好きやった自由軒のカレーもそや。


ご飯とルーが最初から混ぜ混ぜ状態で、尚かつ食う前に卵を混ぜ混ぜしてとどめを刺す。

混ぜ混ぜの極致みたいではあるなぁ。

とにかく、そんなことで混ぜ混ぜは大阪らしいもんのような気がする。


混ぜ混ぜは普通に言うと「一緒くた」とか「ごちゃ混ぜ」でええのか?

大辞泉によると、一緒くた=雑多な物事が秩序なく一つになっていること。ごちゃまぜとある。

うん、そんなんや。ええ感じ。

世間は最近、切り揃えるだけ切り揃えて、分け分けしすぎとるからなぁ。


そや、こんどお好み焼き屋のオネイサンに「おっちゃんと混ぜ混ぜせえへんか?」ゆうてみたろかなぁ。

やっぱり、こわそうやからやめとこ。


ほな。