2007-01-01から1年間の記事一覧

どうでもよくないこと

この歳になると、どうでもいいことは、ホンマにどうでもよくなった。 そやから、少しは具合もようなった気もする。 さびた十円玉をにぎりしめた汗が金属質に匂う温かさ ははのちちさんは、そう書いてはった。 ずっと前、オカンが気まぐれに百円硬貨をくれた…

つ め

阪神のキャッチャー、矢野輝弘は大阪は平野区の瓜破(うりわり)出身。 ずいぶんと前に、甲子園のスタンドに<喜連瓜破の星>と書いたプラカードを見た。 喜連瓜破で見る星もいいのかも知れへん。 喜連瓜破はキレウリワリと読む。 瓜に爪あり、爪に爪なしだ…

「粉もん」と「旅芸人」

たこやきをたのしむ気分は、欧米列強にならぶ強大な国家をつくろうとした明治の日本人の気概 から遠い。 明治をうけつぎ一等国民に自分たちをきたえてゆこうとした大正・昭和戦前・敗戦直後の日本人 になかった、昭和晩年から平成の日本人のおもしろいところ…

秘技 【リピート買い】

病院からバージョンアップして戻ってきた爺さんは、新しい技を編み出しとった。 秘技【リピート買い】だ。 飛騨の山中で修行すること三年・・・。 あっ!これは池乃めだかの「かにばさみ」の口上やった。 すんません。 【リピート買い】は、【秘技・年寄り買…

新聞休刊日

ん? なんで? なんで、新聞休みやねん。 こんな晴れやかな日に。 くっそぉ~。 そや! 婆さんとこの病院近くの喫茶店、駅売りやった。 モ~ニングでも食いながら、全紙やっつけるか。 よしっ! 爺さん、ちょっと病院の婆さんとこ行って来るからな、大人しゅ…

佐藤惣之助

佐藤惣之助については、ほとんど知らない。 Wikipediaにはこう書いてあった。 佐藤 惣之助(さとう そうのすけ、1890年12月3日 - 1942年5月15日)は、詩人、作詞家。 佐藤慶次郎・うめ夫妻の二男として生まれる。佐藤家は川崎宿(現川崎市)の本陣を預かる家…

秋味2007

酒屋が『秋味』を持ってきたから、今日から「秋」ということにする。 毎年、この時期になると『秋味』を持ってくる。 だから、そんなことを書こうと思った。 ん? 昨年も書いてたりするなぁ。 まぁ、ええか。 昨年は9月8日に『秋味』を持ってきたようだ。 ・…

ぐつ悪い

<あけたら、あかんがな!> ・・・について書こう思うたけど、小話が浮かばんかった。 やめとこ。 とりあえず、<ぐつが悪い>についてにしとこ。 <ぐつが悪い>はgooの辞書では、こうなってた。 ぐつ 〔主に西日本で用いる〕ぐあい。都合。 「―が悪い…

『Mの出家とIの死』

僕は自分が病人であり、貧人であり、低人であるが故に、自分と同じような人々と苦悩や悲哀を 分かちあいたいと思っているだけだ。(『Mの出家とIの死』) 辻潤はこんなことを書いている。 ようするに、辻潤は、自分の苦しみを書くことで、他人の苦しみを癒…

ど ア ホ!

前にも書いたことあるけど、『全国アホ・バカ分布考』(松本修)によると、近世の京・大阪ではバカも アホも共存してたけど、元禄時代にはアホが上方では圧倒的となってたらしい。 そんな経緯もあってか、東京の人は「アホ」と言われると怒るし、逆に、大阪…

すかたん

こないだ、「ポン太爺」さんがコメントで<すかたん>という言葉を使ってはった。 ポン太爺さんは<すかたん>を「罵倒してるのに"愛と諦め"を感じさせる」言葉と書いてはった。 たしかに、そんな感じや思う。 私が小さい頃には、大阪でもまだ普通に使われて…

お鹿婆さん

暑いでんな~ ほんまに、えげつない暑さですなぁ そうですなぁ。なんやこの頃はけったいな具合ですなぁ いや、ほんま、ほんま ところで、どこ行きますの? いや、チョッとそこまで。あんさんは? ええ、わたいもチョッとそこまで? ひょっとして<そこ>って…

理不尽

中一の夏休みやったと思う。 十三は栄町通りの裏道をヘコヘコ歩いとったら、前から歩いてきたオッサンにどつかれた。 すれ違いざまに。 「くっそぉ~、暑いんじゃ、ボケェ」言いながら、見ず知らずの私をボコッ!と。 その後に学校で「理不尽」という言葉を…

『どうすればいいのか』

彼は、もしワイマールの王室でピアノを叩かなければ、野に出て麦笛を吹くであろう -M・シュティルナー しつこく、辻潤のエッセイ集を追っかけます。 『どうすればいいのか』は、昭和4年(1929)4月の発行されてます。 辻潤、三冊目のエッセイ(か、どうかわからん…

ビアガーデン

婆さんの容体が不安定なままで二週間。 当然のように、日々の暮らしは何かと不安定な状態でかろうじて成り立っている。 とにかく暑い。 考えてみれば、安定しているのはビンボーくらいかも知らん。 これだけは、自慢できる。 でも、そのビンボーも、私の場合…

『享楽の意義』(「ですぺら」収録)

今回も、辻潤二冊目のエッセイ集『ですぺら』からのものです。 そうそう、『ですぺら』は、desperateのことやと思います。 で、紹介する『享楽の意義』。私の能書きなしの方が絶対にええので、そのまま一部を掲載します。 もし、?な所があるようでしたら、…

『ふもれすく』(「ですぺら」収録)

僕のようなダダイストにでも、相応のヴァニティはある。 それは、しかし世間に対するそれだけではなく、僕自身に対してのみのそれである。 自分はいつでも自分を凝視めて自分を愛している、自分に恥ずかしいようなことは出来ないだけの 虚栄心を自分に対して…

『浮浪漫語』

<僕は時々出来るなら、国籍をぬいてもらいたいものだと思うことがある> こないだ、こんなコメントを書いて、ありゃ?となってしまった。 どう考えても、これは辻潤なのだ。 ところで、避暑変りに、爺&婆&ビョーキ男の三人とも入院したので、ゆっくり出来…

あしが・・・

あ っ? あ し! あ し が!! ・・・・・・・・・ くっそぉ~ みじかい。(^^) 失礼しました。 m(_ _)m

『自分だけの世界』

自分の生きてゆく標準を他に求めないことである 辻潤は『自分だけの世界』で、こんな事を書いております。 ところで、唐突に「のり弁」です。 少し前に、竹原慎二のブログを覗いてみました。 「じゃあの」です。 本人が、面白がっているから、けっこう楽しい…

『無想庵に与う』

「如何に生きるべきかをつとに止めてしまった僕には、とり立てて口にすべき問題はないのだ。」 こんな事を、辻潤は書いてます。 昭和6年(1931)の6月、雑誌『かめれおん』に掲載された『無想庵に与う』というエッセイ。 これは、後に『廃人の独語』に収録…

適 塾

むかし、学習塾に関係した仕事をしてたことがある。 若い男が、営業やらせてくれと言ってきた。 素晴らしく健康な脳味噌を持った、気持ちのいい男だった。 ただ、教育産業には何の関係もなかったし、本人も受験も進学も関係のない過去だった。 そういう私も…

『歴史上の本人』

仙台四郎、大村益次郎という人の名前が話題の中にあった。 その話をした人にも言ったのだけど、この二人で思い出す本がある。 南伸坊の『歴史上の本人』だ。 書名の通り、南伸坊が歴史上の、本人になりきっているというケッタイな本だ。 当然だけど、ケッタ…

すじゃーた

先だって、「レーコー」と「フレッシュ」について書いたりした。 「上方レーコー&フレッシュ」って、なんや売れへん漫才師みたいや。 そう言うたら、まえに「関西たまう&しろてん」について書いたこともあった。 それは、ともかく「フレッシュ」? 大阪で…

フレッシュ

どうせ勝ち目はないと思いながらやってみた。 一杯180円の安モンの珈琲屋で。 ここは、『冥土カフェ』と名付けたところだ。 「レイコー、フレッシュ抜きで」 「???」 予想通りの結果だった。 この辺りの話は、嘉門達夫の『関西キッズ』を聴けばよくわ…

死亡推定日

アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』。 たしか?<HOMICIDE(殺人)>の項は、「正当と認められる」から「許されざる殺人」までの四段階に区 分されていた。 それで、最後にこう書いてある。 この分類は、法律屋が役立てるためにあるので、殺される当人に…

夏が来れば・・・

夏が来ると、いつも実感してしまうことがある。 私は、汗かきだ。 阪神のエステバン・ジャンくらいな汗かきだ。 動かんでも汗をかく。 で、その汗。 額から直線で流れてくる。 目に入ってしようがない。 10年くらい前から、そんな具合になりはじめた。 む…

ひとむかし

「十年一昔」言うらしい。 それで行くと、家の爺さんは九十歳やから「九昔」を生きてきたことになる。 ほんで、婆さんは八十三歳で「八昔」ちょい。 昔話は、「むかしむかしあるところに」ではじまる場合が多い。 これは、昔×昔=十年×十年=百年前ゆうこと…

変らない味?

片付けておかねばならぬ それもまた みんな忘れて呑んでしもうた 山崎方代に、こんな一首がありますが、ほぼそのような日々を送っております。 ところで この味で30年 いっそう美味しくなった、自慢のカレー饂飩! こんな看板の店に入った。 どうでもいい…

♪エンヤコラセェ~ ドッコイセ♪

これ、去年の7月24日の記事です。 病院の帰りに、近所の公園が夏祭りの準備をしてました。 夏といえば、河内音頭です。 で、記事を書こうとして、去年書いたのを思い出しましたので、再上映します。 ようするに、手抜きであります。 いま、いっちゃん(い…